・ストレス
顎関節症に伴う頭痛やこり、めまいなども、ストレスが原因で血流が悪くなって起こることが考えられます。血流が悪いと顎関節周辺の筋肉が強張ってしまい、顎関節症を引き起こすのです。歯ぎしりや食いしばり:歯ぎしりや食いしばりが顎の関節に加える力は相当なものです。ちなみに、食事のときに加わる力は約40kg、歯ぎしりや食いしばりの重さは、100kg以上といわれています。
・歯並びの悪さ
歯並びが悪いと、噛み合わせにも影響します。歯は口内だけでなく全身の骨にも関係しているので、噛み合わせが良くないと偏頭痛や姿勢、肩こりや腰痛など、顎の関節にも影響を及ぼすからです。
・日頃の癖
顎関節症になる原因で挙げられる癖は、以下のようなものです。
頬杖、うつ伏せで寝る、長時間のスマホやパソコンの使用で首が前屈している、
極端に固いものあるいは柔らかいものばかり食べている、
ご飯を食べる時、首だけテレビのある一方向ばかりに向ける、
食べるときにどちらか片方で噛む。
●薬物療法
顎の痛みを薬で抑えます。また、筋肉の緊張が強い場合にも薬を用いたりします。
服用している薬がある場合には、医師に伝える必要があります。
●理学療法
電気を流したり、マッサージをしたりして、顎周辺の筋肉の緊張を改善します。
筋肉をほぐして血流を改善し、痛みを軽減します。
●運動療法(リハビリ)
ずれてしまった関節円板を元に戻すような運動を行ったり、
顎周りの筋肉のストレッチを行い、口を開けられる量を増やしたりします。
●スプリント療法
マウスピースを使用した方法です。マウスピースを装着して、
顎関節をリラックスさせた状態にします。昼間はマウスピースを装着する必要がないため、
日常生活への影響は少ないです。
●心理学療法
ストレスは食いしばりなどの原因となるため、取り除く必要があります。
ブラキシズムがある場合、スプリント療法で顎や咀嚼筋への負担を軽減することができますが、
その根本原因へのアプローチも必要になるでしょう。